スタチン(用法とミオパシーのリスク)
シンバスタチン(ゾコール®)はスタチンと呼ばれるコレステロール降下薬の一種に属し、心臓に良い食事および運動を併用すると、心臓発作、脳卒中ならびに心臓病による死亡のリスクを軽減します。シンバスタチンは、最も一般的に処方されるスタチンの1つです。スタチンは効果的かつ一般的に安全ですが、摂取した人の中には筋力低下、筋肉痛、筋痙攣を引き起こすミオパチーを発現する人もいます。ミオパチーは、スタチンを摂取している人の5~10%に影響を与える可能性があります。
あらゆるスタチンがミオパチーを引き起こす可能性がありますが、シンバスタチンは、特に高用量において、ミオパチーを引き起こす可能性が最も高いです。多くの遺伝的および非遺伝的要因は、スタチンによって発生したミオパチーに影響を与える可能性があります。最も研究されているのは、シンバスタチン摂取時のミオパチーと関連する遺伝子SLCO1B1の遺伝的変異体です。SLCO1B1は、肝臓がスタチンを吸収するのを助けるタンパク質をコードします。このタンパク質が適切に機能しないと、血液および筋肉組織内のシンバスタチン濃度は非常に高くなる可能性があります。
年齢、性別、民族、肥満度指数、他の健康状態および併用薬などの危険因子は、患者がシンバスタチンにどのように反応するかに影響を及ぼす可能性があります。
販売名
- ゾコール®
- リピトール®
- バイコール®
- リポバイ®
解析された遺伝子
参考文献
Cooper-DeHoff RM, Niemi M, Ramsey LB, et al. The Clinical Pharmacogenetics Implementation Consortium Guideline for SLCO1B1, ABCG2, and CYP2C9 genotypes and Statin-Associated Musculoskeletal Symptoms. Clin Pharmacol Ther. 2022 May;111(5):1007-1021.
Patel J, Superko HR, Martin SS, et al. Genetic and immunologic susceptibility to statin-related myopathy. Atherosclerosis. 2015 May;240(1):260-71.
Postmus I, Trompet S, Deshmukh HA, et al. Pharmacogenetic meta-analysis of genome-wide association studies of LDL cholesterol response to statins. Nat Commun. 2014 Oct 28;5:5068.
